すすきの会場では数多くの氷像を楽しむことができます。大通会場から徒歩圏内なので、併せて時間を取ることをおすすめします。
さっぽろ雪まつり2024大通会場の感想はこちら↓
メディアやSNSなどで目にする『さっぽろ雪まつり』は、世間で話題の人物やキャラクター、また、クオリティが抜きんでていたり、個性の強かったりする雪像が多いかと思います。
しかし、この雪まつりは、雪像だけでなく氷像もたくさんあります。大通会場から徒歩圏内のすすきの会場も行ってきました。
すすきの会場
ニッカの看板でお馴染みの、すすきの交差点から南側が会場です。大通会場から徒歩圏内と言っても地上の雪道を歩くのが不安な方は、ポールタウン(地下街)から向かうのをおすすめします。
また、電車でもアクセス可能です。札幌市営地下鉄南北線すすきの駅3番出口が最寄りです。ニッカの看板を正面から撮影したい方は2番出口がいいでしょう。
氷像は60基あるそうですが、この記事では特に好きな氷像をいくつか紹介します。
すすきのアイスワールド2024 ウエルカムゲート
大きな作品がそびえ立ち、絶好のフォトスポットとなっていました。
札幌市時計台です。人の背よりずっと高さのある氷の塊を、細かく丁寧に切り出す技術は見事です。宝酒造の広告(ポスター・澪の瓶の形をした制作物)が掲示されています。
大通会場の雪像は、雪以外の何かを雪像に組み込ませることはありませんでしたが、すすきの会場の氷像は、広告となるポスターや立体の制作物を氷像の中に入れてしまうのが特徴だと思います。透明な氷ならではのメリットだと感じます。
時計台は日本三大がっかり名所と言われることもあります。私も期待せずに行きましたが、意外と面白かったです。大きな時計の裏側を見ることができ、ガイドの方から詳しい説明を伺うこともできました。入館料は大人200円、高校生までは無料です。
写真右、大きな氷の柱は『COCONO SUSUKINO(ココノ ススキノ)』の広告が掲示されています。これは近隣の商業施設で、北海道で初めてTOHOシネマズがあります。先日行ってきましたが音がとても良く最高でした。
写真左下、女の子のキャラクターは、すすきの観光協会のPRキャラクター『ススキーノ』です。キタキツネで、好物はお酒というなんともすすきのらしい設定です。
大きな氷像
ウエルカムゲートから時計回りで観ようとすると、まず目に入ったのがこちらでした。
写真右は、J1リーグ コンサドーレ札幌のマスコット『ドーレくん』です。モチーフはシマフクロウで、ふっくらとした肩や胸が氷像でも良く再現されています。
写真右はサッポロビール黒ラベルとサッポロクラシックです。黄色くライトアップされ、美味しいビールが飲みたくなります。グラスの透明感もとても綺麗でした。
NIKKA宝船です。帆の真ん中にそっと微笑むヒゲのおじさんはまるで一国の王のようです。ドラゴンのたてがみやしっぽ、うろこなど、本当に細かいところまで丁寧に削られています。縁起の良さがすごい…としばらく見入ってしまいました。
私は以前、余市にあるニッカウヰスキー余市蒸留所に行ったことがあります。敷地内の見学や製品の試飲を楽しむことができました。NHK連続テレビ小説『マッサン』のゆかりの地でもあります。
氷の中に蟹や帆立、魚が入れられており、なんとも攻めた氷像…これはすしざんまいが協賛しています。納得です。昨年の雪まつりで初めて観た時はとても驚きました。
雪まつりは私が子供の頃から既に行われていて、テレビのニュースでなんとなく観る程度でしたが、氷像の会場があること、さらに、中に魚介類を入れてしまう氷像があることは全く知りませんでした。歴史を調べると、私が子供の頃から既に開催されていました。年を重ねると、知ったつもりでいる事が自然と積み上がっていきますが、常に新しい気持ちでいたいものです。
山﨑賢人さんの大きなポスターがドン!、両脇の缶ビールとジョッキビールが、ドン!ドン!と目に入ってきました。インパクトが強いです。
山﨑賢人さんのお芝居は、映画ゴールデンカムイで初めて観ましたが、主人公杉元を熱演されていて、決してコスプレやコピーではない、生身の杉元を感じることができとても良かったです。続きが早く観たいです。
なお、このサントリーのポスターのキャッチコピーは『生きれば 生きるほど 生ビールは うまい』となっており、数々の戦闘で生き残ってきた杉元では?と静かに胸を高鳴らせてしまいました。
アットゥシの着物を身にまとったマネキンが2体展示され、織物や装飾品が氷の中に入れられていました。そして後ろに大きく翼を広げたシマフクロウ。作品名の『コタンコロカムイ』はシマフクロウを指します。北海道にのみ生息する鳥です。
すすきの会場の氷像は、歩行者天国となった車道に展示されます。ほとんどの作品は歩道に対して平行に設置されていますが、この作品を含めた数基は歩道と直角に設置されているため、太陽の光が良く当たり、透けて、美しさが増すように思います。
ふんわりと広げられた翼、特徴的な長い尾、ふっくらとした体がよく表現されていてとても美しかったです。また、台座部分の、羽や雪の装飾はとても繊細な造りをしていました。
シマエナガもシマフクロウと同様に、北海道にのみ生息する鳥です。真っ白でふわふわでとてもかわいいのですが、私はまだ生で見たことがなく、札幌市内でも見られる公園があり何度か探しましたが見つけられていません。
その他の作品です。(一部)
氷彫刻コンクール
2羽の鳳が舞っています。元は大きな氷の塊だったと思われますが、どうやって削ったらこうなるのか?と混乱するくらい素晴らしい完成度でした。
写真でお伝えするのはなかなか難しいのですが、氷像の制作は、必要に削ってしまった場合の修正がとても難しいと思います。折れてしまいそうな部分も多く、美しさに圧倒されました。
その他の氷彫刻コンクールの作品です。(一部)
以上、さっぽろ雪まつり すすきの会場についての記事でした。読んでいただきありがとうございました。